通販業界におけるテレビCMは、多くの場合「インフォマーシャル」と呼ばれるスタイルをとります。 インフォマーシャルはインフォメーション(情報)とコマーシャル(広告)を合わせた造語で、電波媒体や映像媒体の多様化に 伴い普及してきた広告手法のことです。
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TVにも、通販会社ならではの広告手法があります。一般的なTV CMは数億円規模の予算が動きますが、費用対効果を重視する通販広告では、初めからそのような方法は取りません。また、商品のライフサイクル、目指している売上規模などによっても方法は異なります。媒体や企画の特性、売るための映像制作をよく理解し、自社の商品に適した広告手法を選ぶことが重要です。
TVでは、紙の広告では表現できないような商品のしずる感を表現したり、実演したりすることができるため、効果を可視化できる商品で特に高い効果が出やすい傾向にあります。
- インフォマーシャル
- 広告主が、放送するCM(インフォマーシャル)を制作し、TV局から放送枠を買って放送する手法です。どのような内容のインフォマーシャルにするかという企画の自由度が高いこと、複数のパターンを制作してABテストができること、希望する放送局で放送できること、結果が出たときに拡大展開しやすいことが魅力です。
- キャラバン型(協賛型)
- TVショッピングの企画会社に協賛費を払い、番組内で商品を紹介してもらう手法です。既存の企画に参画する形をとるため、ある程度決まったフォーマットに即して映像が制作されます。ただし、著名人をコメンテーターに起用している企画が多く、割安な価格で芸能人に商品を紹介してもらえるなどのメリットがあります。企画会社が電話受注を行うため、コールセンターを持っていない会社にもはじめやすい手法です。
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インフォマーシャルは、インフォメーション(情報)とコマーシャル(広告)を合わせた造語で、TVショッピングのジャンルとして生まれた概念です。一般的なTV CMが、商品認知や企業のイメージアップなどのブランディングを目的としていることに比べ、インフォマーシャルは、その場で商品を購入したり、資料請求の申込みをする、行動を起こしてもらうことを目的としています。そのため、地上波で放送されているCMが15秒、30秒と短いのに対し、インフォマーシャルは短くて1分、2分、長いと29分の番組に及びます。インフォマーシャルにはテロップが入ったり、愛用者が出演したり(ユーザーボイス)、申込先の電話番号や検索ワードが表示されるなど、イメージCMには見られない独特の手法があります。
TVと聞くと、大規模な広告予算を必要とするイメージを持たれている方が多いですが、最小限のテストは数百万円から実施可能です。全国放送のキー局、地方局、BS、CS、ケーブルTVなどの放送局や、放送するインフォマーシャルの尺(長さ)によって視聴者層や放送費用が異なるので、予算やターゲットに応じて媒体を使い分けることが重要です。資料請求、無料サンプル、低価格帯のトライアルセットなどは短尺でも売れますが、高額商品や、説明が必要な商品は、長尺の番組が向いています。
一般的なテレビCM | インフォマーシャル | |
---|---|---|
目的 | 知名度を高める、 ブランドのイメージアップ |
コンバージョン (問合せ、資料請求、商品購入などの購入) |
尺(CMの長さ) | 15秒、30秒 | 1分~5分、14分、29分 |
訴求方向 | インパクトのある映像、面白いストーリーなどで記憶に残す。 | 商品の訴求。購買意欲を刺激し、消費者の購買を促す。 |
効果 | 良い印象を持たせ、記憶に残す | 新規顧客の獲得 |