サプライチェーンマネジメント
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サプライチェーンマネジメント
原材料や部品の調達、生産、物流、販売を一つの鎖(チェーン)のように、企業間を超えたネットワークでデータを共有して管理をするマネジメント手法です。余剰生産や余剰在庫を防ぐことでコストを引き下げ、経営効率を向上させます。企画・開発も製品を供給する製品を作り出すという意味で、サプライチェーンマネジメントに含むという考え方もあります。
高度経済成長時代においては、物を作れば売れる時代であったため、大量の在庫を抱えてもいつかは売って、現金化することが可能であったため、生産量や在庫量の管理は重要視されていませんでした。しかし、現在は消費者の嗜好が多様化し、多品種少量販売であるため、在庫を抱えてしまうと、不良在庫化する恐れがあります。しかし、生産量が少なければ、在庫切れをおこし、得られるはずであった利益をみすみす逃すことになります。効率的な企業経営を行うためには、市場での需要量をタイムタグなく把握し、最適な数量を生産し、物流させることで、キャッシュフローを増大させることが、求められています。
サプライチェーンマネジメントでは、原材料や部品の調達、生産、物流、販売の各プロセスにおいての在庫量を必要量に縮小し、滞留時間を短くします。顧客に対しては、最短の納期で、タイムリーに製品を供給することができます。メーカーでは、発注から納品までの時間であるリードタイムが縮小や在庫の縮小、設備の稼働率が上がることにより、生産コストが削減されます。物流段階では、余剰在庫を抱える負担が削減されます。小売店では、販売に必要な量の製品を確保することができます。小売段階では、POSシステムによって、単品単位での売上実績が集計されます。POSと受注実績からの需要予測によって、原材料や部品の調達量、生産量、物流量、販売量の最適化が行われます。
サプライチェーンマネジメントは、各経営主体からみたサプライチェーンが存在します。原材料メーカー、部品メーカー→メーカー→卸売業者→小売業者→消費者といったつながりの他に、例えば、部品メーカーにも、原材料や部品の調達、生産、物流、販売といったサプライチェーンがあります。また、企業内においての部門においての、原材料や部品の調達、生産、販売といったつながりもあります。各経営主体から、消費者までつながるものをアウトバウントサプライチェーンマネジメントと言います。各経営主体内部のつながりは、インバウンドサプライチェーンマネジメントと言います。